お陰さまで、2020年6月に弊社は創業33年目を迎えることができました。
日本の株式会社が誕生して、30年以上存続できる確率は極めて低いというデータもございます。
そういう中で弊社が存続してこられたのには三つのポイントがあったからだと思います。
一つ目は「万事塞翁が馬」
ああしておけば良かった、これさえ無ければと、その時々は後悔したり、忸怩(じくじ)たる想いに駆られることもありました。
しかし、今にして思えば、そのひとつひとつが現在に繋がるために必要な出来事であったことが理解できます。
なぜなら、人というものは敢えて自分から困難を買いにいくことはしないと思うからです。
苦難でさえも「万事塞翁が馬」
起こる出来事には意味があって、それを「これで良し」と受け止めることが出来た時、
覚悟が出来た時に物事は好転していくのだということを、多くの経験から学ばせてもらいました。
立ち止まる時があるから全身全霊で考え、もがき、行動し、変化対応という新しい道が開ける。
私流に言うと、覚悟出来た時に「背中のタービンが回り始める」というところでしょうか。
二つ目は「ありがとうと感謝」
創業当時はバブル真っ只中。投資用不動産さえ見つければ、億単位の物件の仲介がいくつもできる時代でした。
私は、確固たる経営理念やビジョンも無く、若さと勢いだけのKDD経営(勘、度胸、どんぶり勘定)の社長でした。
この後来るバブル崩壊、リーマンショックという二回の大きな不動産市況の試練に直面し、
前に進む気力さえ失うような八方塞がりのどん底も味わいました。
それでも会社が存続出来たのは、どんな状況下でも変わらず支えていただいた多くの皆様のお陰だと思っております。
当たり前ではありません。
有ることが難しいことをたくさんいただいたからこそ、感謝の恩返しは必要だと思います。
人にも環境にも出来事にも。
三つ目は「 WIN WIN WIN 三方良し」
不動産業で独立すると決めた際に、いただいた言葉があります。
「決して一人勝ちするなよ」
正直、その時には言葉の意味を理解することが出来ませんでした。
一番頑張った人、労力を使った人が一番利益を得る。これが当然だと思っていました。
しかし、後に気が付くのです。
私たち不動産業者にとっては、情報は命です。
それも生きた本物の情報は貴重です。
情報という文字を書いていただくとわかりますが、「情けに報いる」と書きます。
情けに報いて、初めて本物の情報、わかりやすく言えば、儲かる情報が入ってきます。
このことはあらゆる業種にも通じると思います。
あなたがいたからこその情報。あなたが繋いでくれたからこその出会い。皆で頑張ったからこその成功。
一人で儲ければ一時は良いかも知れません。 関わった全ての人で分け合えば余ります。
皆が WIN WIN WIN で HAPPY。 喜びは連続、連鎖します。
ここに気づくことが出来たからこそ、今があるのだと信じています。
次世代に向けて
エース・コーポレーションはちょうど平成と同じ期間を歩んで来たことになります。
しかし、まだ企業としては、一つの通過点に過ぎません。
時代の波も乗り越えて、令和の新時代も筋肉体質で生き残っていくことも使命と考えております。
「エースさんに出会って良かった、ありがとう!」
この言葉がたくさんいただけるよう、ご縁のある方々と共に成長、発展していけるよう、
これからも努力・精進を積んでいく覚悟です。
沼田真清